「河村つづれ」の名で知られる、江戸時代は慶長より続く【河村織物】さん。


呉服関係者やお着物通の方々では、いつかは一本…と憧れる、西陣織の名門が丹精を込めて織り上げた袋帯を入荷致しました。


今や帯の多くが機械織りの量産品である中、【手織り】という伝統の技を駆使した《特選の逸品》
とても貴重な河村作品の中でも、特にこちらの帯は【本綴れ】という高度な織り技法によって生み出された、正に《最高級の袋帯》です。


お着物を始めとする日本の芸術に対して高い美意識を持ち、数多くの随筆を遺した『白洲正子』さんが絶賛されていらっしゃる河村作品。
本物を知り尽くした日本の美のカリスマのお墨付きでもあるその高い品質は多くの方々から評価され、歴史に残る一頁を晴れやかに彩っています。


平成２年、天皇陛下の即位の礼では、美智子皇后陛下の袋帯を献上。
また大相撲の化粧回しや行司の衣装、八坂神社の御神服など…
さすが西陣の名門らしく、日本文化史の大切なシーンを華々しく飾って参りました。


こちらの作品も、河村織物さんらしい風格の漂う、気品と華やぎとを併せ持つ極上の仕上がりに。
『花兎宝寿文』という銘の通り、今年の干支【うさぎ】をモチーフとした名物裂を織り成し、金・銀糸使いによる上品な華やぎに満ちた逸品に仕上がっています。


こちらの帯を黒留袖や色留袖・訪問着に合わせて頂きますと、気品溢れるフォーマルに。
また附下や色無地・江戸小紋など、セミフォーマルなお着物に合わせて頂きましても、お着物の格式を上げ、誰からも好まれる晴れやかな装いを叶えて…。


お着物ファンを虜にする、名門【河村織物】さんの織り成す本綴れ織り。


ご結婚式やお茶会、お宮参りや卒業式・入学式のお付き添いの際、またお食事会や観劇・コンサートへのお出掛けなど…


お客様の人生における大切なシーンに、ぜひこちらの帯をまとって頂き、誰をも魅了する帯姿を心ゆくまでお楽しみ下さい。


【寸法】

長さ　４３５ｃｍ　　　幅　３０.５ｃｍ


【素材・状態】

正絹
数回ご着用された程度の、大変きれいなお品です。